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自宅サーバ構築MY HOME SERVER

Linuxの超基本編 現在のdevianの状態 設定の流れ ディレクトリ構成 設定に必要なコマンド 編集ツール

- Linuxの超基本編 -

devianのインストールはすでに完了していると仮定して、現在のdevianの状態、ディレクトリ構成、設定の流れ、設定に必要なコマンド、編集ツールについて説明します。



- 現在のdevianの状態 -

最小構成でインストールしているため、CUI画面表示になっています。つまりコマンドプロンプト画面が表示されているだけです。 GUI表示はされません。勿論、インストール過程でデスクトップ表示が出来るように選択してインストールを進めることも出来ます。
しかしサーバ構築目的なので不必要なサービスは一切、導入せずインストールした状態です。 不要なサービス導入はメモリー消費にもつながり、サーバのパフォーマンス低下やセキュリティー上の問題となることもあります。

つまり設定は全てコマンドラインで行います。ΣΣ(゚Д゚;)ナニッ と思うかもしれませんが、慣れてくると、こちらのほうが設定作業がスムーズになります。



- 設定の流れ -

サーバ機能を追加するために、必要なパッケージをインストールします。そのパッケージには実行可能なプログラム本体と、設定ファイルが含まれています。
例えばメールサーバ機能を追加するとします。まずはposftixと言うパッケージをaptitude install と言うコマンドを使って、インストールするところから始まります。 次いで、設定ファイルmain.cfを開いて、自分の環境に合わせて動作するよう編集・保存します。それが終わったら、実行プログラム本体(posftix)をコマンドを使って 開始します。これでメールサーバが使えるようになります。他のサーバ機能追加も全て同じ流れで進みます。



- ディレクトリ構成 -

上位ディレクトリ構成は以下のとおりです。例えばroot権限でログインしてからhomeディレクトリに移動するには、cd /homeと入力すれば移動できます。

├ bin バイナリのコマンド群
├ boot 起動時に必要とするファイル群
├ dev デバイスファイル
├ etc システムの環境設定ファイル群
├ home ユーザーのホームディレクトリ
├ lib 共有ライブラリ群
├ lost+found
├ media 外部メディアがマウントされる場所
├ opt ソフトウェアの拡張パッケージ群
├ proc
├ root ルートユーザーのホームディレクトリ
├ sbin システム管理者が利用するコマンド群
├ sys
├ tmp テンポラリファイル群。再起動後に削除される。
├ usr さまざまなファイルを格納するための第二階層
├ var 動的なデータを格納する場所



- 設定に必要なコマンド -

良く出てくるコマンドリスト一覧です。コマンド名の後には必ず、半角スペースが入ります。使い方の詳細は、ウエブ上で検索してください。

cd ---階層を移動するとき使用するコマンドです。
root@hoge123:~# cd /home ← homeディレクトに移動します
root@hoge123:/home# ls ← ディレクト内リスト表示コマンドです。
hogehoge lost+found magic mondo.scratch.17767 samba tj
root@hoge123:/home# cd magic ← フォルダー名magicに移動します。
root@hoge123:/home/magic# pwd ← 現在の位置を確認するコマンドです。
/home/magic
root@hoge123:/home/magic# cd .. ← ひとつ上の階層に移動します。
root@hoge123:/home# cd ← 一番上の階層に移動します。
root@hoge123:~#



cp ---ファイルやフォルダをコピーするコマンドです。
root@hoge123:~# cp ipaddress.txt /home/magic/
↑ magicフォルダにipaddess.txtをコピーします。
root@hoge123:~# cp -r public /home/white
↑ whiteフォルダにpublicフォルダー及び、その中身を全てコピーします。


mv ---ファイルやフォルダを移動するコマンドです。
root@hoge123:~# mv ipaddress.txt /home/magic/
↑ magicフォルダにipaddess.txtを移動します。

root@hoge123:~# mv -rf public /home/white
↑ whiteフォルダにpublicフォルダ及び、その中身を全て移動します。

root@hoge123:~# mv ipaddress.txt ipaddress.bak
↑ ipaddress.txtがipaddress.bakに移動し、ipaddress.txt自体は消えます。


rm ---ファイルやフォルダを削除するコマンドです。
root@hoge123:~# rm ipaddress.txt ← ipaddess.txtを削除します。
root@hoge123:~# rm -f ipaddress.txt ← ipaddess.txtを確認メッセージなしで削除します。
root@hoge123:~# rm -rf public ← publicフォルダを確認メッセージなしで削除します。


mkdir ---フォルダを作成コマンドです。
root@hoge123:~# mkdir public ← publicと言う名前のフォルダを作成します。
root@hoge123:~# mkdir public /home/magic
↑ magicフォルダ内にpublicと言う名前のフォルダーを作成します。


chmod ---ファイルやフォルダの権限を変更します。(パミッションの詳細ついてはネットで検索してください)
root@hoge123:~# chomd 777 ipaddress.txt
↑ すべてのユーザが読み書き出る権限をipaddress.txtに付加します。


chown ---ファイルやフォルダの所有者・グループを変更します。
root@hoge123:~# chown root:root ipaddress.txt
↑ ipaddress.txtの所有者をrootに、グループ名をrootに変更します。


サーバの再起動・シャットダウンの方法です。Linux系OSはWindowsのように頻繁に再起動する必要はありません。サーバ機能を追加設定 したときも、設定を反映させるためプログラム本体の再起動はしますが、パソコン自体の再起動はしません。
root@hoge123:~# shutdown -r now ← 再起動するためのコマンドです。
root@hoge123:~# shutdown -h now ← シャットダウンするためのコマンドです。



- 編集ツール -

設定ファイルを編集する場合、viエディタを使用します。vi(コマンド名) + 編集するファイル名を入力します。Windowsのnotepad見たいなものです。少し使い勝手が悪いですが、慣れます。

viエディタの起動方法です。
root@hoge123:~# vi ipaddress.txt ← viエディタを起動して、ipaddress.txtを編集します。
198.XXX.XXX.XXX ← ipaddress.txtの内容が表示されています。


表示されている内容を編集するには i を押します。行の一番右端から編集する場合は、Shiftキー、Aキーを押します。入力した文字を削除するには Escキーを押してから、削除したい文字に移動してxキーを押します。行全体を削除するにはDキーを2回連打します。
198.XXX.XXX.XXX


"ipaddress.txt" [New File]


編集後、保存するには ESC キー、: キーの順に押します。コロン:の横に半角小文字で w または wq または q! を入力してEnterキーを押します。
※内容を編集後保存しないで終了する場合、q!を入力します。少しでも編集するとq入力では終了できません。編集内容を保存したくない場合、q!を入力します。
198.XXX.XXX.XXX



: ← :キーを押すと、:が表示されます。
:w ← :キーの横にwを入力すると、保存します。
:wq ← :キーの横にwqを入力すると、保存・終了します。
:q! ← :キーの横にq!を入力すると、保存せず終了します。
:q ← :キーの横にqを入力すると、終了します。


設定ファイルによっては1000行以上あります。その際、例えば1000行の中からmynetworksと言う箇所を探し出し 、編集したいとします。わざわざ探すのは大変なので / バックスラッシュキーを入力してからmynetworksと入力、 Enterキーを押します。
mynetworksと言う表示のある箇所に飛びます。もし該当箇所でない場合、n キーを押すと 次の候補に飛びます。何度も押すと設定ファイルの最後の該当箇所まで飛び、また上から順に該当箇所に飛びます。
root@hoge123:~# vi main.cf

# Specify an explicit list of network/netmask patterns, where the
# mask specifies the number of bits in the network part of a host
# address.
#
# You can also specify the absolute pathname of a pattern file instead
# of listing the patterns here. Specify type:table for table-based lookups
# (the value on the table right-hand side is not used).
#
#mynetworks = 168.100.189.0/28, 127.0.0.0/8
#mynetworks = #config_directory/mynetworks
#mynetworks = hash:/etc/postfix/network_table

# The relay_domains parameter restricts what destinations this system will
# relay mail to. See the smtpd_recipient_restrictions description in
# postconf(5) for detailed information.
#
# By default, Postfix relays mail
# - from "trusted" clients (IP address matches #mynetworks) to any destination,
# - from "untrusted" clients to destinations that match #relay_domains or
# subdomains thereof, except addresses with sender-specified routing.
/mynetworks ← /mynetworksと入力後、Enterキーを入力すると該当箇所に飛びます。


コマンドやviエディタの使い方は、設定・編集していくうちに自然と慣れます。コマンドも最初は覚えなくても、設定をしていく上で 必然的に何度も出てくるので覚えます。

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