Ubuntuで行こう!Ubuntu
無線LANカード動作確認 ドライバーインストール(認識する場合) 無線LAN設定(1) 無線LAN設定(2) ドライバーインストール(認識しない場合) |
- 無線LANカード動作確認 -
Ubuntu導入時の、一番の難所です。ノートパソコンに内臓されている場合、正常認識されていて設定だけで繋がることもあります。
認識されていない場合、Windows用のドライバーを使って手動でインストールして正常動作するかどうかと確認する作業が必要になってきます。
動作しない場合、Ubuntueで動作する無線LANカードの情報をネットで収集し、購入して試してみると言う事になり、完全に自己責任
で行うことになります。無線LANカードのメーカーから、動作保障は全くありません。市販の無線LANカードはWindows対応ですが、Linux系OS対応と謳って販売しているメーカーはありません。
新品で無線LANカードを購入する場合、前もってカードの型番からUbuntuで動作しているかどうか、また動作させるためにはどうすればよいか等確認
してから、自己責任で購入することになります。
たまたま持っていた古い無線LANカードで動作することもあるし、逆に新しい無線LANカードでは動作しないこともあります。内臓無線LANあるいは無線LANカードが
正常に認識されていると下図のようにアクセスポイントが表示されます。(アクセスポイント名にステルス機能を有効にしていると表示されません)
この図では2件、アクセスポイントが検出されています。
色々、無線LANカードがあれば試せるのですが、確実に動作確認が取れているのは以下のとおりです。
メーカー:Buffalo WLI-CB-G144N
- ドライバーインストール(認識する場合) -
無線LANカードをノートパソコンのPCMCIAスロットに装着します。自動で認識してドライバーを組み込んで くれる場合と、認識しても手動でドライバーをインストールする必要がある場合があります。 ドライバーを手動でインストール例は下記のとおりです。 画面右上に鍵の付いたアイコンがひとつ増えます。
アイコンにマウスを当てると、「ドライバーインストール」の表示が出ます。 その表示を選択します。
追加のドライバーの画面が表示されます。「有効にする」を選択します。
root権限のパスワードを入力し「認証する」を選択します。(hogehogeのパスワード)
ドライバーのダウンロードとインストールが開始されます。
インストール完了しましたので、「閉じる」を押します。
ネットワークのアイコンをクリックすると、プルダウンメニューが 表示され、アクセスポイントが表示されています。
- 無線LAN設定(1) -
自分のアクセスポイントが表示されている場合、アクセスポイントを選択します。 無線LANルータ側で設定している暗号化キーを入力して「接続」ボタンをクリックします。
接続が成功すると、暗号化キーを聞いてきません。聞いてくる場合は、暗号化キーを 確認後、入力します。
ネットワークアイコンのプールダウンメニューにアクセスポイント(hoge-network) が表示され、その下に「切断する」が表示されています。ルータ側のDHCP機能が有効で あれば、インターネット接続できます。
- 無線LAN設定(2) -
無線LANルータ側でステルス機能を有効にしていれば、アクセスポイントがパソコン側に 表示されません。手動で設定します。ネットワークアイコンのプールダウンメニューから 「非表示無線ネットワークに接続」を選択します。
「ネットワーク名」にアクセスポイント名を入力します。「無線セキュリティ」の右端の下向き↓ をクリックしてプールダウンメニュを出します 該当するセキュリティを選択して、「キー」に暗号化キーを入力し「接続」を選択します。
接続が成功すると、ネットワークアイコンのプールダウンメニューにアクセスポイント が表示され、その下に「切断する」が表示されています。暗号化キーが違ったり、セキュリティ 設定がルータ側と合致してないと、暗号化キー入力画面が出てきます。
- ドライバーインストール(認識しない場合) -
今回、手元にあった無線lanカードはNetgear製 WG511 v2です。カードを差し込んでもデスクトップ上は何も、反応がありません。 ドライバー情報を持ち合わせてないので何も表示されないようです。
このような場合、無線lanアダプターの制御チップの型番を調べることから始まります。 デスクトップ上のランチャーから「Dashホーム」を選択します。
検索ウィンドウに「端末」と入れて検索し、端末を選択します。
lspci コマンドでMaver Technology社のチップセット 88w8335とわかりました。USBタイプの 無線lanの場合、lsusb コマンドを実行します。チップセットの型番からネット上でNetgearのどのドライバが 使えるか調べる必要があります。今回はwg311v3_1_0.zipが使えることがわかりました。 結局のところ、無線lanカードのinfファイルが手に入ればよいわけです。
コマンドラインでlspci と入力します。
hogehoge@hogehoge:〜$ lspci 07:00:0 Ethernet Controller: Marvel Technology Group Ltd. 88w8335 [Libertas] 802.11b/g Wireless (rev 03) |
Windowsドライバを利用する方法を説明します。設定の流れとしてはとしては、Windows用のドライバー(INF)をネットギアから ダウンロードして、Ndiswrapperを使用してUbuntuに組み込みます。必ず成功するとは限りませんが、多くのWindowsドライバ が使用可能です。
赤文字は実際に使用したコマンドです。ダウンロードしたwg311v3_1_0.zipを解凍すると、WG311v3.INFにアクセスできるように なります。
hogehoge@hogehoge:〜$ apt-cache search ndiswrapper-utils hogehoge@hogehoge:〜$ sudo apt-get install ndiswrapper-common ndiswrapper-utils-1.9 hogehoge@hogehoge:〜$ cd /tmp/ hogehoge@hogehoge:/tmp$ wget ftp://downloads.netgear.com/files/wg311v3_1_0.zip hogehoge@hogehoge:/tmp$ unzip wg311v3_1_0.zip hogehoge@hogehoge:/tmp$ cd "/tmp/WG311v3 V1.0/Driver/Windows XP/" hogehoge@hogehoge:/tmp/WG311v3 V1.0/Driver/Windows XP/$ sudo ndiswrapper -i WG311v3.INF hogehoge@hogehoge:/tmp/WG311v3 V1.0/Driver/Windows XP/$ ndiswrapper -l wg311v3 : driver installed device (11AB:1FAA) present hogehoge@hogehoge:/tmp/WG311v3 V1.0/Driver/Windows XP/$ cd hogehoge@hogehoge:〜$ sudo apt-get install ndiswrapper-dkms hogehoge@hogehoge:〜$ sudo modprobe ndiswrapper hogehoge@hogehoge:〜$ iwconfig wlan2 IEEE 802.11g ESSID:"hoge-network" Mode:Managed Frequency:2.462 GHz Access Point: 00:17:01:19:70:b3 Bit Rate=54 Mb/s Sensitivity=-200 dBm RTS thr=2346 B Fragment thr=2346 B Power Management:off Link Quality:50/100 Signal level:-64 dBm Noise level:-96 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:0 Missed beacon:0 lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions. hogehoge@hogehoge:〜$ sudo apt-get install vim [sudo] password for hogehoge:hogehogeのパスワード hogehoge@hogehoge:〜$ vi /etc/modules - 最終行に追記してください - ndiswrapper |
ドライバーが組み込まれて、無線lanカード本体のLEDが点滅し始めました。アクセスポイント hoge-networkを選択して暗号化キーを入れて接続成功です。
Windows用ドライバーを使用したもうひとつの例を紹介します。これはUSBタイプの無線lanアダプターです。 Ubuntuパソコンに差し込んでも反応がありませんでした。Ndiswrapperを使用してWindowsのドライバーを 組み込んでみます。
メーカー:Netgear DWL-G132
付属CDに入っているDriversというフォルダーの中身を確認します。infファイルを使用しますが、 Ndiswrapperでインストールする際、他のファイルの情報も必要です。
今回は、DriversフォルダーをUSBフラッシュメモリーにコピーして、Ubuntuパソコンにに挿し込みました。
最初にlsusbコマンドを実行して確認します。メーカー名、型番がわかります。その後で、tmpディレクトリ に適当なフォルダーを作成して、そこにフラッシュメモリーのフォルダーにある全てのファイルをコピーします。 その後で、Ndiswrapperでインストール作業をします。
hogehoge@hogehoge:〜$ lsusb Bus 002 Device 002: ID 2001:3d05 D-link Corp. DWL-G132 (no Frimaware) [Atheros AR5523} hogehoge@hogehoge:〜$ mkdir /tmp/netgear/ hogehoge@hogehoge:〜$ cd /media hogehoge@hogehoge:/media$ ls B648-9142 floppy floppy0 floppy1 hogehoge@hogehoge:/media$ cd B648-9142 hogehoge@hogehoge:/media/B688-9142$ ls Drivers hogehoge@hogehoge:/media/B688-9142$ cd Drivers hogehoge@hogehoge:/media/B688-9142/Drivers$ cp *.* /tmp/netgear/ hogehoge@hogehoge:/media/B688-9142/Drivers$ cd /tmp/netgear/ hogehoge@hogehoge:/tmp/netgear$ ls A5AGU.sys DWLInst.dll NetA5AGU.cat ar5523.bin A5AGU9x.sys DWLNdi.dll NetA5AGU.inf hogehoge@hogehoge:/tmp/netgear$ sudo ndiswrapper -i NetA5AGU.inf hogehoge@hogehoge:/tmp/netgear$ ndiswrapper -l neta5agu : driver installed device (2001:3A03) present hogehoge@hogehoge:/tmp/netgear$ cd hogehoge@hogehoge:〜$ sudo apt-get install ndiswrapper-dkms hogehoge@hogehoge:〜$ sudo modprobe ndiswrapper hogehoge@hogehoge:〜$ iwconfig wlan2 IEEE 802.11g ESSID:"hoge-network" Mode:Managed Frequency:2.462 GHz Access Point: 00:17:01:19:70:b3 Bit Rate=54 Mb/s Sensitivity=-200 dBm RTS thr=2346 B Fragment thr=2346 B Power Management:off Link Quality:50/100 Signal level:-64 dBm Noise level:-96 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:0 Missed beacon:0 lo no wireless extensions. eth0 no wireless extensions. hogehoge@hogehoge:〜$ sudo apt-get install vim [sudo] password for hogehoge:hogehogeのパスワード hogehoge@hogehoge:〜$ vi /etc/modules - 最終行に追記してください - ndiswrapper |
後はUSB無線lanアダプターのLEDが点滅し始めて、アクセスポイントが検出されます。使用しているアクセスポイント を選択して、暗号化キーを入力すれば接続します。